JICCで消費者金融やカードローンでのキャッシングの履歴を詳しく調べる

JICC信用情報

自分の信用情報を請求したり確認するには、目的に応じて「CIC」「JICC」「JBA」という3社ある個人信用情報機関からそれぞれに開示してもらう必要があります。

ここでは、消費者金融からの借金やカードローンでのキャッシング取引履歴を登録している、JICC(日本信用情報機構)から信用情報を取り寄せる方法(本人開示手続)について解説していきます

銀行からの借入についての履歴は、JBA(全国銀行信用情報センター)に開示してもらう必要があります。

個別割賦(ローン)、クレジットカードの利用履歴については、CICへ開示請求するほうがより詳しく知ることができます。

CICやJICC、JBAといった個人信用情報センターから個人信用情報を開示請求しても、今住んでいる住所が借りていた業者にバレることは無いので安心して下さい。

目次

JICC(日本信用情報機構)が保有している個人の信用情報とは

キャッシングの新規申し込みの際に登録される「申込情報」、契約締結後に登録される「契約内容」、利用中に登録される「利用記録」で構成されています。
また、JICCに登録されている信用情報は、情報の種類ごとに以下の期間登録され、期間が過ぎた情報は自動的に抹消されます。

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信用情報の種類主な情報項目保有期間
本人を特定するための情報氏名
生年月日
性別
住所
電話番号
勤務先
勤務先電話番号
運転免許証等の記号番号等
契約内容に関する情報等が登録されている期間
契約内容に関する情報登録会員名
契約の種類
契約日
貸付日
契約金額
貸付金額
保証額等
契約期間中および契約終了後5年以内
※2019年10月1日以降に契約した情報の登録期間に関し、包括契約について次のどちらかに該当するときは、契約終了後5年を経過したものとみなします。
① 残高「0円」となる入金後、解約することなく残高「0円」のまま5年を経過した場合(延滞解消または取引事実に関する情報が付帯している場合を除きます。)
② 契約後、一度も残高が発生することなく5年を経過した場合
返済状況に関する情報入金日
入金予定日
残高金額
完済日
延滞等
契約日2019/9/30以前
契約継続中及び完済日から5年を超えない期間
(ただし、延滞情報については延滞継続中、延滞解消の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年を超えない期間)
契約日2019/10/1以降
契約継続中及び契約終了後5年以内
取引事実に関する情報債権回収
債務整理
保証履行
強制解約
破産申立
債権譲渡等
契約日2019/9/30以前
当該事実の発生日から5年を超えない期間
(ただし、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年を超えない期間)
契約日2019/10/1以降
契約継続中及び契約終了後5年以内
(ただし、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年以内)
申込みに関する情報本人を特定する情報
氏名
生年月日
電話番号
運転免許証等の記号番号等
申込商品
申込日
申込商品種別等
照会日から6カ月以内
本人申告コメント情報本人から申告された本人確認書類の紛失・盗難等の情報登録日から5年以内
※本人から削除依頼があった場合はその時点まで
貸付自粛依頼情報日本貸金業協会または全国銀行個人信用情報センターに貸付自粛依頼を申入れたことを表す情報申請日から5年以内
※本人等から削除依頼があった場合はその時点まで

JICCは個人信用情報機関3社のうちの1社

特にキャッシング履歴のブラックな信用情報を確認したい場合の、情報の請求先であるJICC(日本信用情報機構)は、主に消費者金融やクレジットカード会社、銀行が加盟する個人信用情報機関ですので、キャッシングを利用した場合には必ず登録されます。

自分の個人信用情報を確認できる個人信用情報機関には、貸金業者やクレジットカード発行会社が審査する時に、申込者の信用情報を照会する指定個人信用情報機関には、「消費者金融系のJICC(日本信用情報機構)」と「クレジット、信販系のCIC(シー・アイ・シー)の2社があります。

銀行が貸付け審査する場合には、「JBA( 2011年までKSCと呼称された全国銀行個人信用情報センター)」に申込者の信用情報を問い合わせして与信をしています。

CIC(シーアイシー)には主に、商品購入の分割払いの使用履歴が登録され、JICC(日本信用情報機構)には主に、消費者金融の利用履歴とクレジットカードでのキャッシングの利用履歴、銀行から借りたカードローンの履歴が登録されています。

JICC(日本信用情報機構)の信用情報開示に必要とする本人確認資料は2点

自分の信用情報を開示してもらうためには、請求者が本人であるという証明をしなければなりません。
そのために本人確認資料として、2点提出しなければなりません。
(2020年12月12日より1点⇒2点に変更)

信用情報を開示するために必要とする本人確認資料は、日本国内の官公庁等(健康保険組合を含み、外国政府機関を除く。)が発行したもので、有効期限内のものに限ります。

コピーが必要な本人確認書類は、氏名・生年月日・住所・有効期限の記載のある面(住所記載が別の場合はその面)を鮮明にコピーのうえ、添付してください。

下記の1.~11.の本人確認書類より、いずれか2点を添付してください。

  1. 運転免許証または運転経歴証明書(表面・裏面コピー)
  2. マイナンバーカード[個人番号カード](写真付表面のみコピー)
  3. パスポート(コピー ※住所欄含む)
  4. 各種健康保険証(コピー ※住所欄含む)
  5. 写真付住民基本台帳カード(表面・裏面コピー)
  6. 各種年金手帳(コピー ※住所欄含む)
  7. 各種障がい者手帳(コピー ※住所欄含む)
  8. 在留カードまたは特別永住者証明書(表面・裏面コピー)
  9. 住民票(本籍地・個人番号の記載がない、発行日から3ヶ月以内の原本)
  10. 戸籍謄本または戸籍抄本(発行日から3ヶ月以内の原本)
  11. 印鑑登録証明書(発行日から3ヶ月以内の原本)

本人確認書類の注意事項

  1. 本人確認書類のうち1点は、必ず申込書にご記入された現住所が記載されているものを添付してください。
  2. 旧姓などの開示を希望の方は、旧姓などが確認できる本人確認書類(戸籍謄本等)を必ず添付してください。
  3. 本人確認書類に本籍地、個人番号、基礎年金番号、保険証の記号番号が記載されている場合は、記号番号部分を塗りつぶして送ってください。

※個人番号に関する「通知カード」は本人確認書類として利用できません

信用情報の開示手数料と開示されるまでの期間

JICC(日本信用情報機構)から個人信用情報を開示するには、手数料と時間が必要です。
開示方法はインターネット(モバイル)、郵送、窓口の3つで受け付けています。

ただし、窓口での開示は新型コロナウイルス感染防止のため現在中止しています

開示方法費用開示までの平均時間
モバイル開示1,000円毎日 8:00~20:00
郵送開示1,000円5営業日
窓口開示500円当日20~30分

JICC(日本信用情報機構)のモバイルによる信用情報開示の手順

携帯電話のアプリで申し込めるサービスは、支払い方法もいろいろあるので運転免許証があればすぐにできます。

個人信用情報が開示されるまで

STEP
本人確認書類の準備

日本の官公庁が発行した有効期限内のもので、氏名・現住所・生年月日が確認できる身分証明書(運転免許証・パスポート・保険証など)を用意します。

STEP
JICC書類送付アプリをダウンロード

JICC書類送付アプリ、i-phone用ダウンロードAndroid用ダウンロードし、アプリを起動し本人確認書類の画像を送付します。

STEP
手数料の支払い方法を選択

手数料1,000円の支払い方法を選択しますが、支払い方法は以下の4つです。

  1. クレジットカード決済
  2. コンビニエンスストア支払い
  3. 金融機関のペイジー対応ATMで支払い
  4. ペイジー対応のオンラインバンキングから支払い
STEP
JICCから自宅へ到着

JICCから開示報告書が約5日~7日後に到着しますので、開示された情報を確認して下さい。

JICC(日本信用情報機構)の郵送による信用情報開示の手順

個人信用情報が開示されるまで

STEP
信用情報開示申込書の入手

消費者金融やクレジットカードからのキャッシングの履歴である信用情報を開示してもらうためには、信用情報開示申込書という書類が必要になります。
信用情報開示申込書は、JICC公式ホームページからダウンロードして印刷する方法と、コンビニのマルチコピー機でプリントアウトする方法があります。

STEP
本人確認書類と小為替の準備

氏名・生年月日・住所が分かる身分証明書のコピーを用意して下さい。
顔写真付き身分証明書、健康保険証・年金手帳・戸籍謄本・印鑑登録証明書など2点を用意
ゆうちょ銀行の定額為替証書1,000円も用意します。(定額為替証書1,000円の代わりにクレジットカードでの支払いも可能です。)

JICCの準備する書類
STEP
JICC宛てに手数料を添えて郵送

準備した書類、手数料として定額為替証書1,000円をJICCに郵送します。
この時、到着日が確認できるレターパックライトでの郵送がお勧めです。
定額為替証書1,000円の代わりにクレジットカードでの支払いも可能です。

STEP
JICCから自宅へ到着

JICCから開示報告書が約5日~7日後に到着しますので、開示された情報を確認して下さい。

信用情報開示申込書の入手方法

信用情報開示申込書の入手方法は2通りあり、JICC公式ホームページからダウンロードして印刷する方法と、コンビニのマルチコピー機でプリントアウトする方法があります。

JICC公式ホームページからダウンロードする場合には、登録情報開示申込書をパソコンで入力記入して印刷する方法になります。

コンビニのセブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、セイコーマートのマルチコピー機でプリントして手書きします。

  • セブンイレブン【プリント予約番号(JICC0001)】
    https://www.printing.ne.jp/support/flow/flow_step3.html
  • ファミリーマート、ローソン【ユーザー番号(JICC000001)】
    https://networkprint.ne.jp/sharp_netprint/ja/howto_doc_convini.aspx
  • セイコーマート【ユーザー番号(JICC000001)】

【送付先】〒530-0003
大阪府大阪市北区堂島1-5-30 堂島プラザビル6階
株式会社日本信用情報機構 開示窓口宛

JICC(日本信用情報機構)の窓口による信用情報開示の手順

月~金(祝日・年末年始を除く)10時~16時まで受け付けます。

現在新型コロナウイルス感染防止のため窓口での開示はできません。

個人信用情報が開示されるまで

STEP
必要書類を準備してJICC窓口へ

日本の官公庁が発行した有効期限内のもので、氏名・現住所・生年月日が確認できる身分証明書(運転免許証・パスポート・保険証など)の用意して、JICC開示窓口で行きます。
JICC開示窓口(東京・大阪)

STEP
申込書と手数料を支払う

JICC開示窓口で開示申込書と手数料現金500円を支払って下さい。

STEP
開示情報の受取り

20分~30分程待たされ、その場で開示情報の受取りできます。

JICCの信用情報開示窓口

東京開示センター
〒110-0014
東京都台東区北上野1-10-14
住友不動産上野ビル5号館9階

大阪開示センター
〒530-0003
大阪府大阪市北区堂島1-5-30
堂島プラザビル6階

日本信用情報機構(JICC)から個人信用情報が届いたら

JICCから信用情報が届いた場合もCICの場合と同じく最終返済日を確認して下さい。JICCの個人信用情報は見やすくて延滞情報等も理解しやすので、自分がどのようなブラックであるのは分かるかと思います。

もし、最終返済日から現在までの期間が5年以上あれば、時効の援用を行使すれば、借金は無かったことになります。手続きは自分ですることもできますが、理解できない場合には法律の専門家である弁護士、司法書士、行政書士に相談して下さい。

個人の信用情報を保存する個人信用情報機関の役割

貸金業法では貸金業者が、顧客の多重債務リスクを把握し、健全な貸付けをして行くために、すべての貸付情報が信用情報機関に登録され、貸金業者が貸付けを行う際にそれが利用可能であることが必要と貸金業法で定められています。

個人信用情報は、個人の金銭的な信用に関する情報として、消費者金融からの借入れやクレジットカードの取引に関する履歴のことで、金融機関からどのくらいの金額を借り入れているのか、その契約の内容、滞納の有無など返済の状況、また、自己破産や任意整理をしたなどの事故情報(ブラック情報)が記載されています。

お金を借りたり、住宅ローンや、カードローンなどを契約する際、消費者金融やクレジットカード会社のような金融機関は、申込者の支払い能力の有無を判断するするために個人信用情報を照会していますが、時々消えているはずの悪い情報が残ったままになっている場合があります

自分の「開示報告書」を見て、不審に思うことがあれば不服の申立ても行うこともできます。不服の申立ては、個人信用情報機関にしなければならない場合と金融機関にしなければならない場合とがありますので注意して下さい。

この記事を書いた人

元金貸のアバター 元金貸 貸金業務取扱主任者

キャッシング・消費者金融などの借金問題、資金調達などの専門家。貸金業務取扱主任者資格を持ち、金融業界の裏側まで知る元貸金業者。

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