ファミマTカードは、その名の通り主にファミリーマートやFamiPayの利用時において特典があるクレジットカードで、ファミリーマートの利用機会が多い方におすすめのクレジットカードです。
2024年4月にTポイントはVポイントと統合されましたが、ファミマTカードは従来と同じように利用でき、申込も受け付けています。
ここでは、そんなファミマTカードについて解説していきます。
ファミマTカードの特徴
カードブランド名 | ファミマTカード |
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カード発行会社 | ポケットカード株式会社 東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー |
貯まるポイント | Vポイント |
基本還元率 | 0.5% |
国際ブランド | JCB |
利用限度額 | ショッピング:上限230万円 キャッシング:上限150万円 |
入会資格 | 18歳以上で連絡が可能な方 パート、アルバイト、主婦の方も申込可能 |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | JCB海外お買物保険 |
ファミマTカード年会費
ファミマTカードは入会金や年会費は発生しません。利用頻度や金額に関係なく無料で所有できるので、サブカードとして1枚持っておくといった使い方も可能です。
ファミマTカード申し込み資格
ファミマTカードの申し込み資格は「18歳以上で連絡が可能な方」となっています。一般カードであり特別な条件はないので、パートやアルバイト、主婦、学生等であっても、多くの方が利用できると思われます。
高校生の方の場合は、卒業年度の1月からWebで申し込むことが可能です。
ファミマTカード貯まるポイント
ファミマTカードで貯まるポイントはVポイント(旧Tポイント)です。
Tポイントは2024年4月に三井住友カードのVポイントと統合されたため、現在の名称は「Vポイント」となっていますが、基本的な使い方は変わりません。
貯まったVポイントは、ファミリーマートやVポイント提携先で1pt1円相当で利用できます。
ファミマTカードのポイント還元率
ファミマTカードでは利用200円あたり1ptのVポイントが貯まり、基本還元率は0.5%です。
ファミマTカードにはVポイントカードの機能もついているので、Vポイント加盟店であれば、カードの提示でVポイントをダブルで獲得できます。
さらにファミマTカードをファミリーマートでの支払いに使用すると追加でポイントが貯まり、還元率はポイントカード提示分(200円あたり1pt)とファミマTカードのクレジット決済分(200円あたり3pt)を合計して最大2%までUPします。
FamiPayチャージでファミペイボーナスがもらえる
ファミペイ(FamiPay)とは、ファミリーマートのコード決済サービスです。
ファミペイにファミマTカードを登録してチャージすると、チャージ金額の0.5%分のファミペイボーナスを獲得できます。
ファミペイでは利用200円あたり1ptのファミペイボーナスがもらえるので、チャージ分と合わせれば、還元率は1%になりお得です。
ファミペイはファミペイマークのある加盟店等で利用できます。利用できる店舗の一覧は下記リンクを参照してください。
なお、ファミマTカードからファミペイにチャージする場合の金額には、下記の通り上限が設定されています。上限を超えてチャージすることはできませんので注意してください。
・1回あたりの上限金額:30,000円
・1日あたりの上限金額:100,000円
・1か月あたりの上限金額:100,000円
ファミマTカードの国際ブランド
ファミマTカードの国際ブランドはJCBのみで、JCB加盟店であれば基本的にどこでも使用できます。
JCBは唯一の日本発の国際ブランドとして知られていて、日本国内であればクレジットカードが使用できるところであれば殆どの場所で問題なく使用でき、利便性は高いです。
海外でも、日本人が多く旅行する地域を中心に多く加盟店を持っているほか、アメックスなどと提携しているため、海外でも利用できる場所は多いです。
ただし、国や地域によっては2大国際ブランドであるVISAやMasterCardと比較して利用できる加盟店が少ないので、海外に行く機会が多い場合は、VISAやMasterCard加盟店で利用できるカードを別で持っておくと便利です。
ファミマTカード追加カード
ファミマTカードは追加カードとしてETCカードの発行ができます。ETCカードの年会費は無料となっていて、維持コストが発生しないためお得です。
ただし、ファミマTカードは家族カードの発行はできないので注意が必要です。
TSUTAYAのレンタル機能を利用できる
ファミマTカードにはTSUTAYAのレンタルサービスを追加する事が出来ます。
ファミマTカードでレンタルを利用したい場合は、TSUTAYA店舗で所定の手続きが必要になり、この際は所定の手数料が必要になります。
なお、盗難等によりカードを再発行した場合はレンタルサービスの引継ぎはされないため、レンタルサービスを利用するためには再度TSUTAYA店舗で手続きをする必要があります。
ファミマTカードの発行会社
ファミマTカードを発行している会社はポケットカード株式会社で、ポケットカードがファミリーマートと提携することで発行されています。
入会申し込み、各種手続き等は、ファミリーマートではなく主にポケットカードを介して行います。
ポケットカード会員向け特典を利用できる
ファミマTカードは先述したようにポケットカード株式会社が発行しているため、次のようなポケットカード会員向けのサービスを利用できます。
- ポケットカードトラベルセンター
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ポケットカードトラベルセンターでツアー旅行を申し込み、ファミマTカードで支払えば、ツアー料金が最大で8%割引になります。
- レンタカー割引
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割引対象になるレンタカー会社にて、電話で予約した際に「ポケットカード社発行のクレジットカード優待割引」を利用する旨を伝え、窓口での支払いの際にファミマTカードで支払えば、基本料金の割引が適用されます。
- ポケットモール
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ポケットモールは対象のクレジットカードを持っている方が利用できるショッピングモールです。
ポケットモール内の対象のネットショップ等を利用する際に、ポケットモールを経由することで、還元率がUPします。
ファミマTカードの保険や補償サービス
ファミマTカードにはJCB海外お買物保険が付帯されていて、海外で買物をした際に、偶然の事故による破損・盗難などの損害が補償されます。
JCBお買い物保険は購入日から90日間、年間最高50万円まで補償対象になります。
また、ファミマTカードには盗難保障があるので、不正利用等があった場合でも補償を受けられます。
なお、ファミマTカードは国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険、ショッピング保険などは付帯されていません。
上記のような保険が必要な場合は、他のクレジットカードを持っておくか、別途保険を契約する必要がありますので注意してください。
ファミマTカードの支払い方法や支払日
ファミマTカードの支払いの仕組みは通常のクレジットカードとはやや異なっていて、「最少お支払金額」以上で、月々の支払金額を自由に決められる仕組みになっています。
この仕組みは「リボ払い」と実質的に同じなので、ファミマTカードは「リボ払い専用カード」ということになります。
最小お支払額は次の通りで、必要に応じて毎月の支払額を増額することができます。
残高 | 最小お支払金額 | |
---|---|---|
ショッピング | 1~10万円 | 3,000円 |
10~15万円 | 4,500円 | |
15~20万円 | 5,000円 | |
20~25万円 | 7,500円 | |
以後、残高+5万円ごとに支払金額1,500円が加算 | ||
キャッシング | 1~5万円 | 3,000円 |
5~10万円 | 4,000円 | |
10~15万円 | 6,000円 | |
15~20万円 | 8,000円 | |
20~25万円 | 10,000円 | |
25~40万円 | 12,0000円 | |
以後、残高+10万円ごとに支払金額3,000円が加算 |
リボ払いをしない場合は「ずっと全額支払い」を利用する
ファミマTカードは、「ずっと全額支払い」を利用すれば、支払日に利用残高の全額を支払うことになるので、1回払いと同じように利用できます。
ファミマTカードを使用する際、リボ払いを使いたくない場合は、「ずっと全額払い」が適用されていることを確認しておく必要があります。
ファミマTカードはリボ払い専用カードであるため、店舗で一括払いと伝えても自動的にリボ払いになります。
リボ払い専用カードだと知らないまま使ってしまったり、「ずっと全額コース」への変更を忘れたまま使ってしまうことがないよう注意が必要です。
ファミマTカードの支払日
ファミマTカードの支払日は毎月1日です。支払日が金融機関休業日にあたる場合は、翌営業日の支払いになります。
支払い方法
ファミマTカードの支払い方法は、次の2つのコースから支払い方法を選べます。
- 店頭支払いコース
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ファミリーマート店にあるマルチコピー機を操作して手続きをすれば、レジでいつでも自由に支払いができます。
- 口座引き落としコース
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指定した金融機関の口座から、毎月1日に「最少お支払金額」分が自動で引き落としされます。
ファミマTカードの支払いで発生する手数料(利息)
ファミマTカードでは、利用月から翌々月1日の支払期日までに支払えば、手数料(利息)が発生する事はありません。
常に全額コースで支払っていれば手数料は発生しないので、クレジットカードで一回払いをするのと同じように使用できます。
翌々月1日の翌日からは、利用残高に対して18.0%(実質年率)の手数料(利息)が日割りで発生することになります。
なおキャッシングの場合は、利用した当日から利用残高に対して年率14.95%~17.95%の利息が発生します。
ファミマTカードの入会申込みから審査カード発行までの流れ
ファミマTカードは、Webで入会申し込みができます。パソコンやスマートフォンから申し込みページにアクセスし、必要事項に入力して送信してください。
ファミマTカードは、銀行口座での本人確認に対応していないので、書類を提出して本人確認をする必要があります。
申込手続きが全て完了すれば、ポケットカード側が信用情報機関(CIC)を照会するなどし、入会条件を満たしているか審査を行います。
申し込み内容の確認のため、自宅や勤務先に連絡がある場合があります。
ファミマTカードは、自宅に本人限定郵便で届きます。
カードは最短7営業日でお届けが可能ですが、通常は2週間前後になっています。
ファミマTカードの在籍確認
ファミマTカードを申し込むと、勤務先に在籍確認の連絡が行われる場合があります。
クレジットカードの審査の場合、在籍確認があるかどうかは基本的にカード会社側の判断次第で、在籍確認はする場合としない場合があります。
申し込み者の信用等から、在籍確認が必要と判断された場合は在籍確認が行われることになります。在籍確認が行われても支障がないよう、申し込み情報の勤務先欄には連絡がつきやすいものを記入しておきましょう。
もっとも、大きな問題がない場合は在籍確認なしで審査を完了する事も多いと思われます。申し込む際にキャッシング枠を申し込むと、在籍確認が行われる可能性が高いです。
ファミマTカード審査時間
ファミマTカードの審査は、早ければ数日程度、長ければ1~2週間程度を要することもあります。
審査時間は、申し込み内容や混雑状況などによって前後します。
ファミマTカード審査は甘い?審査に落ちる理由
ファミマTカードでは、入会の際に発行会社(ポケットカード)が所定の審査を行います。審査に通らなかった場合は、ファミマTカードの利用は出来ません。
クレジットカードは後払いであるため、カード会社側は使った金額を支払えるだけの返済能力があるかどうかを審査の過程でチェックしています。
もっとも審査というと難しいイメージがありますが、ファミマTカードは年会費が発生しない一般カードであり、申込条件も厳しくないので、審査の難易度自体は低めである可能性が高いです。
そのため、年収等を厳しく見られる可能性は低く、パート、アルバイト、学生など、社会的地位が高くない方であっても審査に通過することは十分可能と思われます。
ただし、まったく収入が無い方や、ほとんど収入がないといった方の場合、絶対に審査に落ちるとは限りませんが、厳しく見られる可能性は高いです。
クレジットカードの審査では信用情報が重要
審査は収入があれば誰でも無条件で通るというわけではなく、最低限の条件を満たしていなければ、審査に通る確率は低くなってしまいます。
特に重要なのが、申し込み者の信用情報で、一般的にクレジットカードの審査においては、各個人の信用情報を参照してこれまでクレジットカードやローン等を利用する上で問題が無かったかどうかがチェックされます。
長期延滞や債務整理などの金融事故を起こしていて、事故情報が信用情報に記載されているような場合は、審査に通過することは厳しいと考えられます。
また、現在進行形でクレジットカードやローン等を延滞しているような場合も、審査通過は厳しいでしょう。
短期間の延滞であれば審査落ちの要因になることは少ないですが、繰り返し延滞しているような場合は、信用を損なってしまう可能性があるので注意が必要です。
多重申し込みは避ける
信用情報には、各個人のクレジットカード等の申込歴も記載されています。
短期間にたくさんのクレジットカードに申し込んだりすると、延滞リスクがあると判断され、審査落ちになる可能性があります。
信用情報の申し込み歴は半年間残るとされます。半年以内に数枚程度であれば問題になる確率は低いと考えられますが、あまりに多数のクレジットカードを申し込むのは避けた方が無難です。
また、過去にファミマTカードを申し込んで審査落ちになった場合は、半年以上経ってから再申し込みましょう。
キャッシング枠の審査は厳しい傾向にある
クレジットカードでは、カードを利用して買い物をするだけでなく、お金を借りる(キャッシング)こともできますが、キャッシング枠を利用するためには、ショッピング枠とは別の審査が必要です。
キャッシングの審査は、ショッピング利用のみの場合の審査と比較して厳しい傾向にあり、より返済能力を細かくチェックされます。
そのため審査が不安な場合は、キャッシングは申し込まないのがおすすめです。
ファミマTカードの利用限度額の増枠・増額方法
ファミマTカードの利用限度額は~230万円(キャッシングは~150万円)の範囲内で、審査によって決定されます。
ファミマTカードの利用限度額を増額したい場合は、Web(会員専用ネットサービス)または電話から申請することが可能です。
Webで手続きする場合は、会員専用ネットサービスへログインし、左メニューの「クレジットご利用枠増額お申込み」から手続きを行います。
利用限度額を増額する場合は、入会の際と同じように所定の審査が必要になり、審査に通過しなかった場合は限度額の増額はかないません。
なおファミマTカードでは、一時的に多額の出費が発生する場合であっても通常の増額申し込みをする必要があり、一時的な限度額の増額には対応していません。
ファミマTカードを利用するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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FamiPayへのチャージでファミペイボーナスがもらえる ファミリーマート利用時に還元率がアップする ポケットカードが提供する特典も利用できる 年会費がかからない | リボ払い用のカードである ポイントの還元率が低め 付帯保険がない 家族カードを発行できない |
ファミマTカードを利用するメリット
- FamiPayへのチャージでボーナスがもらえる
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ファミリーマートのコード決済サービス「FamiPay」へのチャージでファミマTカードを利用すると、ファミペイボーナスを獲得できます。
普段ファミペイを利用している方は、ファミマTカードを持っておくと、ファミペイ利用分だけでなくチャージ分のポイントも獲得できるようになります。
- ファミリーマート利用時に還元率がUPする
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ファミマTカードはファミリーマートで使用した際に還元率がUPします。ファミリーマートをよく利用する方は1枚持っておくとお得になります。
- ポケットカードが提供する特典も利用できる
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ファミマTカードでは発行会社のポケットカードが提供するサービスを利用できます。うまく利用すれば、旅行や買い物等がお得になります。
- 年会費がかからない
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ファミマTカードは年会費が発生しませんので、カードを持つにあたって維持費の心配が必要ありません。
ファミマTカードを利用するデメリット
- リボ払い用のカードである
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ファミマTカードはリボ払い専用カードです。
「ずっと全額コース」を設定すれば実質的に一回払いと同じように使えるのですが、使用する前に設定を変更しておく必要があります。
支払いコースを変更していないと、自動的にリボ払いになって、利息が発生してしまいます。
またリボ用のカードであるため、分割払いなどが使えない点にも留意が必要です。
- ポイント還元率が低い
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ファミマTカードは基本還元率が0.5%と低めです。ファミリーマートを除くJCB加盟店で普通にクレジットカード払いをするだけだと、他のクレジットカードを使用した場合と比較してポイントが貯まりにくいです。
- 付帯保険がない
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ファミマTカードには旅行傷害保険やショッピング保険は付帯していませんので、保険を利用したい場合は、他のカードを利用する必要があります。
- 家族カードを発行できない
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ファミマTカードは家族カードの発行に対応していませんので、カードを利用できるのはカード会員本人のみで、家族の方がカードを利用することはできません。
ファミマTカードの解約方法
ファミマTカードを解約したい場合は、下記の「ファミマTカードデスク」へ連絡をしてください。
0120-230-553(携帯電話以外から)
0570-064-230(携帯電話から)
※IP電話および携帯電話各社のかけ放題プランご利用の方は「06-7635-2699」へおかけください。