クレジットカードは何枚持てばいい?実際の平均枚数とは?

クレジットカードは何枚持てばいい?実際の平均枚数とは?

あなたはクレジットカードを何枚持っていますか?

日本クレジット協会のデータによると、日本で現在発行されているクレジットカードは3億863万枚となっており、20歳以上の人口比では、1人当たり3枚保有していることになります。

ここでは、所持するクレジットカードの枚数は何枚程度がいいのか考察し、使わないクレジットカードの見直し方法についても、併せて解説していきます。

目次

クレジットカードは何枚持つべき?

クレカを何枚持つのが良いかは、当然のことながら自分のライフスタイルや考え方などによって異なります。

一般論で言うと、だいたい2枚程度が適切かと思いますが、3枚4枚と持って使い分けるのもありだと思います。

というのも、クレジットカードはそれぞれ利用できる特典が異なるため、1枚だけだと特典の適用範囲に限りがあるためです。

クレジットカードはそれぞれ発行会社によって特典も様々なので、複数所持することでより多くの特典を受けられます。

  • A店を利用する場合は○○カードがお得
  • B店を利用する場合は××カードがお得 etc..

といったことは多くあるので、うまく使い分けるとよりお得になります。

いっぽうであまり多数のクレジットカードを持っていると、それはそれで管理が大変です。

無料カードであればいくら持っていても損することは殆どありませんが、使わないのに持っていてもあまりメリットはありません。

そのため、メインで使う還元率の高いカードを1枚、加えて自分のよく行くお店や趣味で特典を利用できるサブのカードを1~2枚程度、場合によっては3枚程度持っておくのが一番お得に、かつ無理なく使いやすいと思われます。

ただし複数枚の管理をする自信がない場合やあまり細かいことを考えたくない場合は1枚所持でも構いません。

クレジットカードによっては年間の利用額によってポイント還元されるカードもあるので、そういったカードをメインで使う場合は、年間の利用額を複数カードに分散させるとかえって損になる可能性もあるので注意してください。

もちろん、クレジットカードが好きでたくさん持ちたいといった場合は多数持つのもOKです。

クレジットカードを持つ枚数自体に制限はなく、審査に通りさえすれば何枚だろうと持つことは可能です。

クレジットカードの発行枚数が3億枚超え!

日本クレジット協会の調査によると、クレジットカードの発行枚数は3億863万枚(前年比1.9%増加)となっています。単純に成人人口で割ると、1人あたり3.0枚持っている計算になります。

また、JCBの調査(2021年)によると、日本人のクレジットカードの保有枚数は以下の通りです。

保有枚数割合
1枚25.5%
2枚26.2%
3枚20.4%
4枚10.7%
5枚9.4%
6枚2.8%
7枚以上5.0%

1枚だとブランドなどの問題で対応できない場合もあり、最低限2枚は持っておきたいクレジットカードですが、日本人は平均すると3枚近く持っている計算になります。

日本全体のクレジットカード発行枚数はどれくらい?

日本クレジット協会の調査によると、日本におけるクレジットカードの発行枚数の推移は以下の通りとなっています。

(3月締め)発行枚数(枚)前年との差
2022年3月3億101万+570万枚
2021年3月2億9531万+235万枚
2020年3月2億9296万+902万枚
2019年3月2億8394万+567万枚
2018年3月2億7827万+626万枚
2017年3月2億7201万+601万枚
2016年3月2億6600万+710万枚
2015年3月2億5890万-832万枚
2014年3月2億6722万+743万枚
2013年3月2億5979万-48万枚
2012年3月2億6027万-1041万枚
2011年3月2億7068万-337万枚
2010年3月2億7405万+144万枚
2009年3月2億7261万+782万枚
2008年3月2億6479万+1200万枚
2007年3月2億5279万+639万枚
2006年3月2億4640万+1369万枚
2005年3月2億3271万+631万枚
2004年3月2億2640万

単純に成人人口で割ると、平均保有枚数は2.9枚となります。

ネット上で見るとクレジットカードは怖いという声もありますが、実際は皆さん結構持っているようですね。

発行枚数の推移をみると2012~14年あたりで一時期減少傾向にある反面、近年は再び増加傾向になっています。

ネットショッピングやキャッシュレス決済の普及に伴い、クレジットカードを利用する機会が増加している等の背景があるものと思われます。

世界と比較すると?

世界で最もクレジットカードの発行枚数の多い国はアメリカで、2016年時点でクレジットカードの発行枚数は10億枚を超えています。

次いで中国、日本といった順位になります。

こうしてみると日本は世界的に見てもクレジットカードの発行枚数自体は上位に位置するといえます。

いっぽうで日本のキャッシュレス決済の比率は32.5%(2021年)となっており、主要各国は40~60%の国が多いことを考えれば、世界的にはまだまだキャッシュレス決済が普及していない国でもあります。

クレジットカードも発行枚数こそ多いものの、まだまだフルには活用されていないのが現実なのかもしれません。

年間の発行枚数は?

同じく日本クレジット協会の統計を参考にさせていただくと、クレジットカードの年間の契約件数や解約件数は以下のようになっています。

会社数契約件数(申込件数)
※単位:万件
解約件数
※単位:万件
2019年2752559(3362)1859
2020年2772067(2799)1769
2021年2742363(3141)1694

上記の表からわかる通り、1年間の契約件数は2000万件以上となっています。

このデータから単純に考えると、毎年新たに2000万枚以上のクレジットカードが発行されているとわかります(契約件数なので有効期限切れによる切り替え等は含みません)。

余談ですが、このデータを見ると申し込み件数:契約件数=4:3程度なので、だいたい75%ほどが審査に通っている計算になります。

使わないクレジットカードの見直し方法

使わないままになっているカードが財布に眠っているような方も多いかもしれません。

年会費が掛からないものならまだ問題はないですが、クレジットカードの中には「年1回以上使わないと年会費○○円」「年△△万円以上使わないと年会費××円」といったように、放置したり使わないでいると年会費がかかるものもあります。

特に上位カード以上のカードだと、無条件で年会費が掛かるので、使わないと損です。

また普段使っていないクレジットカードがあると、万が一不正利用があったり、なくしたりしたときに気づかない可能性もあります。

この辺りを考えると、あまり使っていないカードがあれば、解約してしまうのも選択肢です。

ただし一度解約してしまうと再度作るのはまた審査が求められますし面倒なので、本当に使う機会がないのか、便利なサービスを使い漏らしていないか、などはよく見直してから解約をしてください。

特に事前にあまり調べないまま作成したカードの場合、便利な特典があることを知らなかったというケースもあるでしょうから、一度調べなおしてみるのをおすすめします。

クレジットカード解約のポイントを徹底解説!

クレジットカードを解約する際、チェックしておくべきポイントはいくつかあります。

ポイントの残高確認

楽天カードのようなカードであれば貯まったポイントはそのまま使えますが、なかにはカードを解約すると残っていたポイントが使えなくなるカードもあります。

ポイントの残高を事前に確認しておき、ポイントが消えてしまうカードの場合は解約する前に使ってしまいましょう。

付帯カードの確認

ETCカードや家族カードといった付帯カードも同時に解約となるので、確認しておきましょう。

支払い残高の確認

利用した金額の支払が終わっていない場合、場合によっては残高を一括で請求される可能性があります。

特にリボ払いや分割払いの残高が残っている中で一括請求を食らうと大変なので、事前に確認しておきましょう。

クレジットカードの利用理由アンケート結果公開!

続いてクレジットカードを利用する理由についてのアンケートも、併せて紹介します。

こちらもJCBが行った調査結果を引用させていただきます。

使う理由
1位 ポイントやマイルが貯めやすいから
2位入会費や年会費が他と比べて安いから
3位日常的に利用している銀行口座が使えるから
4位よく使うお店で割引などのサービスがあるから
5位ポイント交換商品が良いから

最も多い理由が「ポイントやマイルが貯めやすいから」となっています。

特に1枚目を利用する理由においてこの回答が多く、約半数近くになっています。

5位も含めると、ポイントを理由に使っている方が結構多いですね。

また2番目の理由は年会費の安さになっています。

お得に利用したいとなると、年会費がかかるカードは必然的に避けるでしょうから、納得の理由です。

個人的にクレジットカードの長所は「現金いらずで買い物できる」という利便性の高さだと思うため、そういったものが上位にないのが意外でした。

よく見ると当アンケートにはそういった選択肢はないようですね。

「タッチ決済が利用できるから」という選択肢は、約3%の人が選んでいます。

まとめ

クレジットカードは多く持てば持つほど特典を多数利用できるメリットがありますが、明細の管理が大変になるうえ特典の使い漏れ等が生じる可能性もあります。

そのため目安としては2~4枚程度を所持するのがおすすめですが、いずれにせよ自分が管理できるであろう枚数に留めておきましょう。

日本人全体で見ても1~4枚程度を持っている人が多いですが、中には7枚以上持っている方もいるなど、所持枚数の範囲は多岐にわたります。

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