数年前、百貨店の店員になりすまして詐欺を行う手口が話題になりました。詐欺のターゲットは主に高齢者で、今回の百貨店詐欺も同様です。
こういった詐欺は2024年現在になっても被害はなくなっておらず、引き続き注意が必要な詐欺の1つです。
ここでは、そんな百貨店を名乗る詐欺の手口について解説していきます。
百貨店詐欺の最新手口を解説!騙されないための対策は?
百貨店詐欺の主な手口は以下の通りとなります。なおこのような流れはあくまで一例で、近年詐欺の手口ややり方は多様化していますので、必ずしもこの流れになるとは限りません。
- 百貨店の従業員等を装い、電話をかける
- 「あなたのキャッシュカードが不正に利用された」などと言い、不安をあおったり脅したりする
- 銀行口座から引き落としさせないためキャッシュカードを変更するよう促し、指定した電話番号へかけさせる
- その電話番号へかけると、銀行関係者等を名乗る人物が電話に出て、言葉巧みに暗証番号等を聞き出す
- 自宅へキャッシュカードを受け取りに来て、ATMで現金を引き出される
こういう流れを見ると思わず「なぜ暗証番号を言ってしまうのか」「何故カードを渡すのか」と思ってしまいます。
しかし、詐欺グループは言葉巧みに不安を煽り、焦らせて冷静な判断能力を失わせるのが上手です。
さらに詐欺グループは、一見信用してしまいやすい業種の人(百貨店員、銀行関係者、警察など)を装って電話をかけてくるので、思わず信じてしまいそうになります。
そのため、詐欺のターゲットとなりやすいお年寄りの方をはじめ、私は大丈夫だと思っていても、思わぬ形で引っかかってしまう可能性はゼロではないと思います。
しかし、カードや詐欺の手口にたいする基本的な知識があれば、詐欺グループに惑わされ冷静さを失う前におかしいと気づくことは十分可能です。
また仮に自分自身は大丈夫でも、そういった知識があると家族等が詐欺にあいそうになったときにも気づいたり、説得したりしやすくなります。
例えば、当たり前といえば当たり前なのですが、以下の事実を知っておきましょう。
- クレジットカードを不正利用された場合、通常その知らせはカード会社からくる
- 百貨店や銀行の関係者等が暗証番号を尋ねてきたり、キャッシュカードを自宅まで受け取りに来ることはあり得ない
驚愕!百貨店詐欺が未だに横行中!
警視庁や都道府県、市区町村などが、百貨店を名乗る詐欺に対して注意喚起も行っています。
実際にツイッターなどを見ていても、まだまだこういった百貨店を名乗るような詐欺はなくなっていないようです。
こういった百貨店を名乗るような詐欺は2017年ごろから増加しているようで、未だに撲滅できていません。
普段からインターネットを利用せず、キャッシュカード等の仕組みに関してもあまり詳しくない高齢者層など、詐欺グループはひっかけやすい相手を狙ってきます。
こういった層にどうやって注意喚起をして詐欺を防ぐかは、難しい問題ですね。
家族に高齢者の方などがいる場合は、自分からも詐欺に気を付けるよう伝えておく方が良いかもしれません。
詐欺から身を守りたいなら必見!誰でもわかる対策と相談先
前章のような詐欺に対する物理的な対策方法や相談先についてみていきます。
相談先
怪しい電話があったり、不安を感じるなどした場合はまずは身近な人に相談するようにしてください。
また、警察の相談電話や消費者ホットラインに相談するという方法もあります。
それぞれの番号は以下の通りです。
- 警察相談専用電話:#9110
- 消費者ホットライン:188
また匿名通報ダイヤルというものもあります。詐欺を行っている人物等に対する情報を持っている場合は、こちらに電話をして通報してください。
匿名通報ダイヤル:0120-924-839
そのほかの推奨される対策方法
このような詐欺への対策として「留守電機能を使う」「迷惑電話防止機器を使う」といった方法が推奨されています。
なかには迷惑電話防止機器を貸与し、被害防止につなげようとしている自治体もあります。
詐欺のターゲットになりやすいお年寄りの方などは、このような対策を並行して行うこどで、被害にあう確率を下げることができると思います。
まとめ
ここでは百貨店従業員を名乗るようなカード詐欺について紹介しました。
こういった詐欺に関しては、「暗証番号を聞きにきたり、カードを取りに来たりすることはない」と知っていれば、おかしいと見抜くことは可能です。
普通に考えれば当たり前のことなのですが、詐欺グループは冷静さを失わせるのがうまいので、普段から対策をしておくことが重要です。
ご自身が注意するのはもちろん、身内等にも注意するよう伝えておくことで、被害を防ぐことができるかもしれません。