楽天銀行の住宅ローンが人気の理由は、その独自の金利プランと利便性にあります。
変動金利や当初固定型の金利プラン、さらに全期間固定金利の商品としてフラット35も提供している点が魅力です。
また、事務手数料が一律であることや、全額繰り上げ返済の手数料が無料である点も、多くの人に選ばれる大きな理由の一つです。
金利比較をする際には、これらの特徴を考慮することが重要です。
楽天銀行住宅ローンの基本概要
融資事務手数料の概要と特徴
楽天銀行の住宅ローンにおける融資事務手数料は、定額で税込33万円となっています。
これは、一般的なネット銀行が借入金額の2.2%を手数料として設定していることが多いため、非常にリーズナブルな設定です。
楽天銀行のこの手数料は、初期費用を抑えたい方にとって大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、保証料や諸費用、団体信用生命保険料、繰上返済手数料が無料であることも、楽天銀行の住宅ローンの大きな魅力です。
楽天銀行の団信の特典
楽天銀行の団体信用生命保険、通称「団信」は、無料で加入することができます。
この団信には、全疾病保障が含まれており、病気やけがによって働けなくなった場合でもローンの支払いをカバーしてくれる特典があります。
多くの金融機関では、追加の保険料が必要となることが一般的ですが、楽天銀行ではこれが無料で提供されるため、顧客満足度の高いサービスとなっています。
全疾病保障がついているため、家計の安心材料としても大いに役立ちます。
楽天銀行住宅ローンの金利と他行の住宅ローン金利と比較してみた
住宅ローンを借りる時、金利の安い銀行などの金融機関で借りたいものです。
金利の差は返済額の差になり、例えば、2000万円借り入れをした場合、金利が0.1%違うと支払額が約25万円違ってきます。
だったら金利の安い銀行のほうがお得と考えますが、実は話はそう簡単ではありません。
なぜなら借入れに手数料がかかるからです。
その手数料は20~50万円程度ですが、銀行によってはそれ以上かかる場合があります。
ですから、金利が低いからといって一概にお得になるとは限らないのです。
楽天銀行住宅ローンの金利
2024年3月現在の楽天銀行の金利は下記の通りです。
- 金利選択型
-
楽天銀行の住宅ローンでは変動金利と固定金利を選択できます。また、借入期間中は希望に応じて変動金利と固定金利を何度でも変更することができます。
金利タイプ 2024年3月
基準金利住宅ローン(金利選択型)借入金利 2024年3月 変動金利 年1.206% 年0.556%~年1.206% 固定金利 2年 年1.728% 年1.078%~年1.728% 3年 年1.827% 年1.177%~年1.827% 5年 年1.997% 年1.347%~年1.997% 7年 年2.165% 年1.515%~年2.165% 10年 年2.384% 年1.734%~年2.384% 楽天銀行HP - フラット35
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楽天銀行ではフラット35を取り扱っています。
フラット35は民間金融機関と住宅金融支援機構の提携によって提供されていて、長期固定金利が特徴です。
フラット35はやや審査が緩い傾向にあり、自営業者等でも利用しやすいとされています。
また、フラット35は子供の人数や住宅性能によって金利が割り引かれる制度があるため、これより金利を抑えることもできます。
返済期間 住宅ローン 【フラット35】借入金利 団信あり 団信なし 15年以上~20年以下 年1.34% 年1.14% 21年以上~35年以下 年1.82% 年1.62% 楽天銀行HP - つなぎローン
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つなぎローンは実際に融資を受けるまでのつなぎ資金として利用できるローンです。
返済期間 契約月 つなぎローン融資基準金利 住宅ローン(金利選択型)、【フラット35】、
「固定と変動」お借入時2024年2月 年2.66% 2024年3月 年2.66% 楽天銀行HP
楽天銀行の住宅ローン金利を他行の住宅ローン金利と比較すると?
銀行 | 変動金利の金利 (各銀行のホームページ参照) |
---|---|
楽天銀行 | 年0.556%~ |
住信SBIネット銀行 | 年0.298%~ |
auじぶん銀行 | 年0.319%~ |
三井住友銀行 | 年0.475%~ |
みずほ銀行 | 年0.375%~ |
京都銀行 | 年0.775%~ |
横浜銀行 | 年0.330%~ |
楽天銀行はネット銀行の大手ですが、auじぶん銀行や住信SBIネット銀行など他行には楽天銀行より金利が低い銀行は多いです。
また、大手銀行や一部の地銀などと比較しても楽天銀行の住宅ローン金利は安いとは言えません。
ただし、地銀の場合は楽天銀行より金利が高い所もあります。
実際に融資を受けたときの金利は審査の結果やキャンペーンの利用等によって変わってくるため、あくまで目安として捉えてください。
楽天銀行住宅ローン概要
楽天銀行の住宅ローンは、固定金利と変動金利の両方の金利タイプを選択できるだけでなく、借入期間中はご希望に応じて変動金利と固定金利を何度でも変更することができます。
パソコン・スマートフォンなどインターネットから24時間いつでもお申し込みが可能で、長期8疾病就業不能保障特約付団体信用生命保険が無料になっています。
申し込みから審査・契約まで、インターネットと郵送でのやり取りで完結することが可能で、楽天銀行銀行の口座をお持ちでない方も、申し込みできます。
楽天銀行は、住宅ローンの契約時にかかる諸費用の一部を借入額に含めることも可能になっているので、契約時の資金負担を軽減することができるという点が評価できます。
団体信用生命保険への加入はフラット35を除いて必須となっており、保険加入者が死亡または高度障害状態になった場合に、ローンの残債務が全額弁済されます。
保証料や団信保険料は、楽天銀行が負担してくれるので無料で、連帯債務者である配偶者さまとご夫婦お2人で加入することができる夫婦連生型も用意されています。この場合、加入の際に年0.2%の金利が上乗せされます。
変動金利(固定特約付き)なら、注文住宅等で必要となる土地先行取得資金、着工金、中間金を最大3回分割で利用できる、つなぎローンを利用できます。
借入れ後の繰上返済手数料も無料ですので、返済額を一定にしたまま早期完済を目指したい方は、変動金利(固定特約付き)10年固定金利の住宅ローンでの借り換えがおすすめです。
金利 |
---|
変動金利または固定金利 ※詳細は公式HP参照 |
融資金額 |
500万円以上1億円以内 楽天銀行所定の担保評価に基づき決定する金額を融資金額の上限とします。 |
借入期間 |
1年以上35年以内(1年単位) |
返済方法 |
次のいずれかの方法 ・元利均等毎月返済 ・元金均等毎月返済 |
審査期間 |
最短翌日~10日程度 (事前審査) |
融資までの目安 |
申込みから、2週間~3週間程度 |
事務手数料 |
フラット35:借入額×1.10%(税込) 金利選択型:330,000円(税込) |
団体信用生命保険 |
加入が必須 (ただしフラット35は必須ではない) |
団体信用生命保険料 |
0円 |
保証料 |
0円 |
繰り上げ返済手数料 |
無料 |
保証人 |
不要 |
在籍確認 |
在籍確認あり |
住宅ローンシミュレーション |
利用可能(楽天銀行住宅ローンシミュレーション) |
楽天銀行住宅ローンの最低年収
楽天銀行の金利選択型の住宅ローンの場合、前年度の年収が400万円以上であるという条件があります。
配偶者の年収と合算しても年収が400万円に満たない場合は、フラット35を利用するか、別の銀行の住宅ローンを検討する必要があります。
一方でフラット35の場合は、年収が高くなくても申し込みができますが、年間返済額の年収に占める割合が下記より少ないのが条件となります。
年収 | 基準 |
---|---|
400万円未満の場合 | 30%以下 |
400万円以上の場合 | 35%以下 |
申込者本人だけでは収入用件を満たせない場合は、配偶者や父母(親)、子などの同居予定者が連帯債務者になることで、収入を合算することができます。
なお、連帯債務者は1名のみで、フラット35の場合と変動金利型の場合で収入を合算するための条件が次のように異なります。
- フラット35の場合
-
- 申込者本人の直系親族、配偶者(内縁関係、婚約者または同性パートナーを含む)
- 申込時の年齢が満70歳未満
- 申込者本人と同居する
- 連帯債務者となる(1名のみ)
- 変動金利(固定特約付き)の場合
-
- 申込者本人の配偶者
- 借入時年齢65歳6ヶ月未満で、完済時年齢が満80歳未満
- 申込者本人と同居する
- 連帯債務者となる(1名のみ)
楽天銀行の住宅ローンは融資手数料が安い
楽天銀行の住宅ローン金利は他行と比較すると高くはありませんが、ネット銀行と比較すると最安とはいえません。
言うまでもなく金利の差は支払い額の差に反映されるので、金利は安いに越したことはありません。
特に住宅ローンは元の金額が大きいので、金利が0.1%違うだけでも支払い金額は何十万も差が出ることになります。
そのため、住宅ローンを借りるうえでは金利を必ずチェックしておきたいのですが、実は金利以外にも見ておくべきポイントがあります。
それが融資を受ける際に発生する「手数料」(融資手数料)です。
多くのネット銀行の場合、融資手数料は融資額の2.2%(税込)となることが多いです。
いっぽう、楽天銀行の住宅ローンは変動金利の場合で一律33万円です。
このため、例えば4000万円の融資を受けたときの手数料は融資額の2.2%のパターンだと88万円ですが、楽天銀行で借りると33万円で済むことになり、手数料で55万円もの違いが出ることになります。
また、フラット35においても事務手数料は融資金額の1.1%(税込)に設定されており、他行のフラット35に比べると事務手数料を抑えることができます。
この融資手数料の安さが楽天銀行のメリットといえます。
楽天銀行住宅ローンの団信
楽天銀行の住宅ローンにおいて加入できる団信は下記の表の通りです。50歳以下の方であれば、金利の上乗せなしでがん保障特約付きの団信を利用できます。
また特約無しの団信を除き全疾病特約も付いているので、万が一の時にも安心です。
借入時年齢 | 満20歳以上、50歳以下 |
---|---|
融資金利 | 上乗せなし |
死亡・所定の高度障害状態に該当したとき | |
リビング・ニーズ特約 余命6ヶ月以内と判断されるとき | |
所定のがんと診断確定した場合 | ローン残高の50%保障 |
重度がん保険金前払特約 所定のがんと診断され、治療をすべて受けたが、効果がなかったなどと判断されるとき | |
就業不能給付金 当月において、所定の就業不能状態が15日をこえて継続しているとき、当月の返済額を保障 | |
就業不能保険金 所定の就業不能状態が1年をこえて継続したとき、債務残高返済に充当 | |
夫婦連生団信 | 任意 ※年0.2%上乗せ |
取扱保険会社 | 楽天生命 |
フラット35用の団信
フラット35の場合、団信は絶対に入らなければいけないわけではありませんが、万が一の際を考えれば、入っておいた方が安心です。
フラット35で加入できる団信は「新機構団体信用生命保険制度」で、他の団信と同じように死亡や所定の身体障害状態になった場合などにおいて住宅ローンの支払いの必要がなくなります。
加入する団信 | 新機構団信 | デュエット(ペア連生団信) | 新3大疾病付機構団信 |
---|---|---|---|
借入金利 | 新機構団信付きのフラット35借入金利(先述した金利の項を参照) | 新機構団信付きの フラット35借入金利に年+0.18% | 新機構団信付きの フラット35借入金利に年+0.24% |
楽天銀行住宅ローンのメリット
- 融資事務手数料が安い
- 諸費用も合わせて借りられる
- オンラインで手続きができる
融資事務手数料が安い
楽天銀行の住宅ローンは融資事務手数料が一律330,000円、フラット35の場合も融資額の1.10%なので、他行と比較して安く抑えられます。
特に住宅価格が高額な場合は、融資事務手数料が一律であるメリットが大きく効いてきます。
諸費用も合わせて借りられる
楽天銀行の住宅ローンでは、融資事務手数料などのローンを借りる際に発生する諸費用の分も融資を受けることができます。
審査に通ることさえできれば、今現在用意できる資金が少ない方でもローンを借りやすくなっています。
オンラインで申し込みや相談が出来る
楽天銀行の住宅ローンはオンラインで申し込みができます。
一部書類の提出などは郵送が必要になるので、全てをオンラインで完結させることはできませんが、店舗に出向かなくても手続きができるので便利です。
また、住宅ローンに関する相談(SkypeやZoomを利用)もオンラインで受け付けていて、年末年始を除き朝の9時から夜の9時まで利用できます。
休日に利用する事もできるうえ、夜の遅い時間までやっているので、仕事等で忙しい方であっても利用しやすくなっています。
金利以外で見るべきポイント
手数料やその他の諸費用
楽天銀行の住宅ローンでは、手数料やその他の諸費用にも目を向けることが重要です。
具体的には、事務手数料が定額で33万円(税込)となっており、他のネット銀行では借入額の2.2%が手数料として取られることが多いため、比較的低コストで済みます。
また、保証料や団体信用生命保険料、繰上返済手数料が無料になるというのも大きな魅力です。
こうした手数料だけでなく、諸費用全体を考慮に入れると、楽天銀行の住宅ローンは非常にコストパフォーマンスの良い選択と言えます。
サービスの特徴と顧客満足度
楽天銀行の住宅ローンが提供するサービスの中でも特に注目されているのは、その利便性の高さです。
ネット銀行ならではのオンラインでの契約手続きやサポートが可能であり、忙しい方でも手軽に利用することができます。
また、楽天スーパーポイントが貯めやすい点や、全疾病保障が無料で付帯されることなどが、楽天ユーザーを中心に高く評価されています。
顧客満足度も高く、口コミでもその利便性やサポート体制の充実について多くの好評が寄せられています。