住信SBIネット銀行住宅ローンは金利の安さだけじゃない?団信の保証が充実しているのも特長

住信SBIネット銀行住宅ローンは金利の安さだけじゃない?団信の保証が充実しているのも特長

ネット銀行は金利が低いことで知られていますが、ネット銀行のひとつである住信SBIネット銀行は、金利の安さだけではなく、安心をプラスできる住宅ローンといえるでしょう。

また住信SBIネット銀行の住宅ローンは、インターネットから24時間お申し込みが可能で審査時間等もそこまでかからないため、住宅ローンを借りるうえでは検討すべし金融機関の1つです。

ここでは住信SBIネット銀行で住宅ローンを新規借り入れする場合の、金利や団信、審査などについて解説していきます。

目次

住信SBIネット銀行の金利と特徴

住宅ローン(変動金利/固定金利選択可)

住信SBIネット銀行の住宅ローンは変動金利タイプと固定金利タイプを選択でき、金利も割安です。

変動金利タイプ

毎年4月1日、10月1日の短期プライムレートを基準とし、年2回金利の見直しを行います。新しい金利は毎月6月、12月に適用されます。

金利はいつでも「固定金利特約タイプ」に変更する事ができます。

固定金利タイプ

特約期間は2年、3年、5年、7年、10年、15年、20年、30年、35年から選ぶことができます。

特約期間中は金利は固定され、見直しはできません。固定金利特約期間が終了した場合、再度固定金利特約を申し込むことが可能で、申込みがない場合は自動的に「変動金利タイプ」になります。

変動金利、固定金利のメリット/デメリット

変動金利は市中金利に連動して金利が変更されますが、固定金利は期間中はずっと金利が固定されます。

現在の低金利状態だと変動金利の方が金利は安いので、基本的には変動金利がおすすめです。ただし将来金利変動があった場合は金利が上昇しますので、念のため市中金利の動向には注意する必要があります。

固定金利のメリットとしては、固定金利が適用されている間はずっと金利が変わらないので、特約期間中は金利動向に煩わされる心配がないこと、返済の見通しが立てやすいことが挙げられます。

住宅ローンには「通期引き下げプラン」と「当初引き下げプラン」の2つがあり、それぞれの金利は下記の通りで、金利の安さが魅力です。

なお、借入総額が物件価格の80%超~100%以下の場合表示金利に年0.022%、物件価格の100%超の場合は表示金利に年0.046%が上乗せされます。

また住信SBIネット銀行の住宅ローンは最大で50年までの借入に対応していますが、借入期間が35年を超える場合は金利が年0.15%上乗せとなります。その他、審査結果によっては金利が0.1~0.3%上乗せになる場合があります。

以前存在した「ネット専用住宅ローン」は2023年9月29日に新規受付を終了しています。

通期引き下げプランの最下限金利一覧

スクロールできます
借入金利基準金利引き下げ幅金利タイプ変更時特約期間終了後
変動金利0.298%2.775%-2.477%-1.622%
固定2年0.788%2.36%-1.572%特約期間中は金利タイプを変更できません特約期間終了後、変動金利へ自動的に切替わり、変動金利の基準金利から年-1.672%
固定金利を選択する場合は、該当特約期間の基準金利か年-1.572%
固定3年0.758%2.33%
固定5年1.128%2.70%
固定7年1.388%2.96%
固定10年1.488%3.06%
固定15年2.078%3.65%
固定20年3.168%4.74%
固定30年3.358%4.93%
固定35年3.498%5.07%
住信SBIネット銀行住宅ローン金利

当初引下げプランの最下限金利一覧

スクロールできます
借入金利基準金利引き下げ幅金利タイプ変更時特約期間終了後
変動金利0.953%2.775%-1.822%-1.022%-1.022%
固定2年0.258%2.36%-2.102%特約期間中は金利タイプを変更できません特約期間終了後、変動金利に自動的に切替わり、変動金利の基準金利から年-2.157%
固定金利を選択する場合は該当特約期間の基準金利から年-1.222%
固定3年0.318%2.33%-2.012%
固定5年0.648%2.70%-2.052%
固定7年1.188%2.96%-1.772%それぞれの基準金利から年-1.022%
固定10年0.948%3.06%-2.112%
固定15年1.418%3.65%-2.232%
固定20年1.568%4.74%-3.172%
固定30年1.618%4.93%-3.312%
固定35年1.628%5.07%-3.442%
住信SBIネット銀行住宅ローン金利
住信SBIネット銀行住宅ローンの概要
手続き方法
WEB申込または対面申込
主な金利
上記表を参照
利用条件
借入時満18歳以上満65歳以下で、完済時満80歳未満であること

安定かつ継続した収入があること

住信SBI側が指定する団体信用生命保険に加入を認められること

国内にお住まいであること
全疾病保障
金利の上乗せなしで加入可能(団信と同時に申し込み)
融資金額
500万円以上2億円以下
融資期間
1年以上50年以下
事務手数料
融資金額に対して2.20%(消費税込)
返済方法
元利均等返済または元金均等返済
在籍確認
在籍確認あり
保証人
収入合算者は連帯保証人、担保提供者は物上保証人になります
詳しくは商品概要をご確認ください

フラット35

住信SBIネット銀行ではフラット35も提供されています。フラット35は住宅金融支援機構と提携して提供される住宅ローンで、全期間固定金利が特徴です。

住信SBIネット銀行のフラット35には買取型と保証型があります。

買取型はローンを住宅金融支援機構が買い取る一方、保証型はローンの支払いが出来なくなったときに住宅金融支援機構が保証をするので、この名前になっています。

スクロールできます
買取型保証型
融資比率90%未満融資比率90%以上借入割合80%未満借入割合90%未満
団信加入非加入加入非加入必須必須
借入期間15~20年1.36%1.16%1.50%1.30%1.73%1.81%
借入期間21~35年1.84%1.64%1.98%1.78%
住信SBIネット銀行住宅ローン金利

フラット35では購入する住宅に関して一定の要件があり、住宅金融支援機構が指定する適合証明機関から、技術基準に適合している証明をもらう必要があります。

フラット35の場合、年間の返済額(フラット35以外での借り入れも含む)の上限は年収400万円未満の方で30%、年収400万円以上の方で35%となっていて、年間返済額がこれを上回る場合は借り入れができません。

保証型は自己資金が一定以上(10%以上)必要で、団信への加入も必須となっていますが、21年以上にわたる借入の場合保証型のほうが金利が少し安くなります。

買取型であれば団信への加入は必須ではないので、団信への加入を希望しない(または健康上の理由で難しい)方の場合は、買取型になります。

フラット35商品概要
利用条件
借入時満70歳未満で、完済時年齢満80歳未満である

国内に住んでいる

日本国籍を有する、永住許可を受けている、または特別永住者である

銀行側指定の団体信用生命保険への加入が可能である(保証型の場合のみ)

年間返済額の年収に占める割合が先述した基準を満たしている
住宅に関する要件
住宅金融支援機構が指定する適合証明機関から、技術基準に適合していること
フラット35(保証型)とあわせてフラット35(買取型)、住宅金融支援機構、旧住宅金融公庫による貸付を受けない(保証型のみ)

保留地、仮換地、買戻特約付きの物件でない(保証型のみ)
融資金額
100万円以上8000万円以内
融資期間
15年以上35年以内
※ただし満80歳までに返済を終える必要があり
団信
買取型は機構団信に加入可能(金利上乗せがあります)、全疾病保障に加入可能(事務手数料が0.55%上乗せ)
保証型は住信SBIネット銀行側が指定する団信への加入必須
融資までの目安
正式審査書類の到着から通常1ヵ月~1ヵ月半程度
事務手数料
融資金額に対して2.20%(消費税込)
在籍確認
在籍確認あり
返済方法
毎月元利均等返済、毎月元金均等返済のいずれかを選択
保証人
原則不要
収入合算をする場合は合算者は連帯保証人になります
遅延損害金
年率14.0%
詳しくは商品概要(買取型/保証型)をご確認ください

手数料

借入時に発生する手数料

借入時には事務手数料として融資金額に対して2.20%(消費税込)の費用が発生します。

最低事務手数料は110,000円で、2.20%で計算して11万円以下になる場合は最低事務手数料分の手数料が発生します。

繰り上げ返済等の際に発生する手数料

繰上返済手数料など、借り入れ後に発生する可能性がある手数料は下記の通りです。

一部繰上返済手数料変動金利期間中無料
固定金利特約期間中無料
全額繰上返済手数料変動金利期間中無料
固定金利特約期間中33,000円
金利タイプの変更手数料変動金利タイプ利用時からの金利タイプの変更無料
固定金利特約期間終了時の金利タイプの変更無料
条件変更手数料事務取扱手数料5,500円

また残高証明書、利息証明書、融資内諾証明書の発行には880円が必要ですが、年末の残高証明書の発行手数料は無料です。

住信SBIネット銀行の団体信用生命保険(団信)

住信SBIネット銀行の住宅ローンに付帯する団信は下記のような保障があり、充実した内容の団信を利用でき安心です。

  • 団体信用生命保険
  • 全疾病保障(基本付帯)
  • 3大疾病(ガン・心臓病・脳卒中)50%保障(40歳未満なら基本付帯)

また40歳未満の方なら+0.2%の金利上乗せで3大疾病保障を100%にできます。40歳以上の方でも、金利上乗せ(0.25%で50%保障/0.4%で100%保障)で3大疾病保障を付帯できます。

また、その他の病気や怪我により収入が途絶えたような場合に、保険金が支払われたり住宅ローン残高をゼロにできる「全疾病保障」も付帯します

持病があるといった健康上の理由で団信への加入が認められない場合も、「ワイド団信(年0.3%の金利を上乗せ)」に加入できる場合があります。

フラット35(買取型)の場合、団信は住宅金融支援機構の団信となり、内容が異なるので注意してください。
機構団信には「新機構団信」「ペア連生団信(デュエット)」「新3大疾病付機構団信」といった団信があります。
またフラット35(買取型)の場合でも、事務手数料を0.55%上乗せすることで全疾病保障に加入できます。

住信SBIネット銀行の住宅ローン審査は厳しい?

住宅ローンの融資を受けるには、審査に通る必要があります。住宅ローンは高額な融資であるため、審査内容は厳しいのが基本です。

住宅ローン審査で見られるポイントは多数ありますが、代表的なものをあげると「年収が安定しているか」「年収に対する返済割合に無理がないか」「信用情報」などがあります

また、住宅ローンには申し込み条件があり、条件に合致していないと審査に通ることはありませんので、事前に確認しておきましょう。

年収が安定しているか

返済が滞らないためには安定した収入があるかどうかは重要ですので、安定収入があるかどうかは必ず見られます。

また、申し込み内容に間違いが無いかの書類審査や在籍確認等もしっかりと行います。

収入が不安な方は、配偶者等の収入を合算したりする方法もあります。

年収に対する返済割合に無理がないか

借入金額や借入件数が多く残っていると審査に通らないことがありますが、それは金融機関は、審査で返済負担率を重視しているためです。

年収に対して返済割合(住宅ローン以外の借入も含む)が超えていると判断されれば審査に否決されます。

返済負担率は年収に占める年間返済額の割合のことですで、返済負担率の計算方法は、銀行や信用金庫などの金融機関が独自に設定しており、年収により返済負担率を25~35%程度と違いがあります。

信用情報

信用情報は過去のクレジットカードやローンの利用歴などの情報のことで、ローンを利用する際には必ず参照されます。

ローン等に延滞があったり債務整理をしていたりすると、解決してから一定期間において信用情報に記載されます。

信用情報に問題があると、ローンの審査に落ちる確率は高くなってしまいます。

そのほか注意したい点としては、住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンでは、団体信用生命保険(団信)の加入が必須になっているので、団信に加入できなければ融資を受けられません。

団信の審査ではその人の健康状態等を確認します。

フラット35の買取型に関しては、団体信用生命保険の加入は必須ではなく任意になっていますので、団信の審査が不安な方は、フラット35を検討することも必要です。

信用情報がブラックでも審査に通る?

信用情報がブラックでも審査に通る可能性はゼロではありませんが、住宅ローンの審査は貸し付ける金額が高額なため厳しくおこなわれるため、通常の場合は審査に通ることは難しいです。

貸し付けたお金が、完済まで継続して支払いができるかを見極めることになりますので、住宅ローン審査の場合には、カードローン審査より甘い部分と厳しい部分が交差しています。

例えば、カードローンは、信用情報に登録された情報に、他社に延滞や遅れなどの情報が記録さていれば審査に通ることはありませんが、住宅ローンは絶対に通らないとは言えません。

住信SBIネット銀行で、給料振込みの実績や水道光熱費の引き落としなどで、毎月しっかり実績を作っているなら、住宅ローン審査に有利になり、保証人を付けたり担当者の稟議書次第では審査に落ちないこともあります。

そのため、A銀行の審査では否決になったけど、住信SBI銀行の審査に通過したということも、普通にある話です。

住信SBIネット銀行の住宅ローン申込みから契約までの流れ

住信SBIネット銀行は対面申込、web申し込みが可能です。

対面申込は全国に50か所以上ある窓口で、スタッフに相談しながら申し込みができます。またフラット35に関しては、フラット35専用の「フラットプラザ」で相談することもできます。

窓口の一覧はHPの「住宅ローン店舗一覧」から確認できます。

また住信SBIネット銀行の住宅ローンはweb申し込みもできるので、遠方の方や普段忙しい方などであっても、来店の手間なく申し込みが行えます。

住宅ローンの利用までの簡単な流れは下記の通りです。

STEP
住宅ローン申込み

住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンウェブサイトより、申し込みフォームに必要事項を入力して送信します。

住信SBIネット銀行の口座がない場合は、WEBから口座開設と住宅ローンの同時申込をおこなえます。

STEP
事前審査

申込書に記入された情報と信用情報機関(JBA)に登録された情報を基に審査が行われ、追加として日本信用情報機構(JICC)に登録されたキャッシング等の履歴も照会しています。

事前審査はお申し込み後、通常3営業日以内に完了することになり、審査結果の連絡はメールであります。

STEP
正式審査の申込み

事前審査(仮審査)に承認されると正式申込になります。

仮審査に通った場合、住信SBIネット銀行より正式審査のお申込みに必要な書類が送られてきますので、正式審査申込書に必要な個所に記入捺印し、必要書類を同封して返送します。

書類に不足がある場合は追加で提出を求められる場合があります。

STEP
本審査

書類が到着次第本審査が行われます。審査は1~2週間程度かかると考えておけば良いですが、状況によってはさらに時間を要する場合はあります。

正式審査書類の到着から、融資が完了するまでには、通常1ヵ月~1ヵ月半程度が必要になります。

STEP
契約

正式審査に承認された方は、別途、住信SBIネット銀行より借入手続きに関する案内が送られてきます。

契約手続きに加えて、抵当権設定の手続きを行うために住信SBIネット銀行指定の司法書士と面談を行います。

契約手続きや抵当権の設定手続きが終了すれば、借り入れが可能になります。

審査時間

住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査時間は、仮審査は通常早ければ数時間、遅くても数日程度で結果の連絡があります。

本審査では、必要書類が到着した後(不備がある場合は不備完了後)、通常1週間から10日程度の日数がかかります。

審査の混雑状況等によっては、それ以上の時間を要する可能性はあります。

フラット35の場合、審査時間は一概には言えませんが、上記と大きな違いはないと思われます。

審査結果の有効期限

仮審査に関しては、終了のメールが来た日から180日間有効ですので、180日以内に正式審査申込み書類を提出する必要があります。

正式審査に関しても、終了日から180日間が有効期限ですが、保証会社を利用する場合は365日間有効です。

借入希望日が有効期間経過後の場合、再審査が必要となるため、書類の再提出が必要になる場合があります。

なお、有効期限内に書類の提出等が無かった場合は申し込み取り下げとなり、再度申し込みを希望する場合は仮審査から行う必要があります。

フラット35では、「買取仮承認日、付保承認日から起算して2年」が期限になります。

住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンを利用するメリット

住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリット
  • 金利が安い
  • 繰上返済の手数料が無料
  • 団信の保証が充実している
  • 窓口相談も可能(ただし店舗の数は少なめ)

住信SBIネット銀行は数ある住宅ローンの中でも比較的金利が安いです。特に変動金利の金利は最安値で0.298%となっていて、最安クラスです。

また住信SBIネット銀行の住宅ローンでは一部繰上返済を1円からでき、手数料も無料なのもメリットです。

融資の条件のひとつに団体信用生命保険への加入が必須になっていますが、金利上乗せなしで全疾病保障を基本付帯になった団信が付いてきます。

また団信が否決になっても、ワイド団信を利用する事ができます。

また住信SBIネット銀行では住宅ローンの対面相談ができる窓口も用意されているので、手続き等に不安がある場合は対面相談をすることもできます。ただし窓口の数が少ないので、どちらかというと自分で手続きが出来る人向けではあります。

住信SBIネット銀行住宅ローンに関するQ&A

対象地域はどこですか

日本国内全域に対応していますが、離島の物件に関しては取り扱っていませんので注意してください(住宅ローン/フラット35共通)。

つなぎ融資の取り扱いはありますか

住信SBIネット銀行ではつなぎ融資商品は取り扱っていません。

なお、他社で借り入れをしたつなぎ融資分を新規借り入れに含めることは可能です。

費用のシミュレーションはできますか

住信SBIネット銀行のHPにシミュレーション用のページがあるので、こちらからシミュレーションが行えます。

住信SBIネット銀行の口座は必須ですか

返済に使う口座は住信SBIネット銀行の口座である必要があるので、住宅ローンを利用するには別途口座を作る必要があります。

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